首の痛み、肩こり、手のしびれ…、もしかすると「頚椎椎間板ヘルニア」かもしれません。
頚椎椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションの役割をする「椎間板」から中心部の“髄核”が飛び出して、神経を圧迫してしまう状態。これが原因で、首や腕に痛みやしびれを引き起こすことがあります。
悪化の原因は「姿勢」と「筋バランス」
多くの方に共通する問題が、日常的な「猫背」や「スマホ首(ストレートネック)」。
長時間のデスクワークやスマホ操作により、前傾姿勢が癖になると、頚椎に過剰な負担がかかってしまいます。また、首まわりや肩甲骨まわりの筋肉バランスが崩れることで、椎間板へのストレスは増大します。つまり、「物理的なストレス」を軽減してあげることが、症状の悪化を防ぐ第一歩です!
自然治癒の鍵は「免疫力」!マクロファージが働く奇跡
実は、頚椎椎間板ヘルニアは手術をしなくても自然に吸収されるケースがあるんです。その主役が「マクロファージ(大食細胞)」と呼ばれる免疫細胞。飛び出した髄核が身体にとって“異物”と認識されると、マクロファージが出動して、これを少しずつ分解・吸収してくれるんです。
この働きが活発に起こることで、ヘルニアが縮小し、神経の圧迫が和らぎ、痛みが改善するというケースが、近年の研究でも報告されています。
だからこそ、姿勢と運動、そして「健康的な生活習慣」が重要!
姿勢や筋バランスを整えることで物理的な負担を減らし、さらに運動・食事・睡眠などを通じて免疫力を高めれば、マクロファージが本来の力を発揮しやすくなります。
まさに、身体が自分で治す“自己治癒力”を引き出すことができるのです!
頚椎ヘルニアの辛さの改善には、フィジオセンターの理学療法士(大田)までお問い合わせください。
次回予告
次回は、実際にマクロファージがどのように髄核を処理していくのか、研究論文の紹介など交えて
免疫の仕組みや細胞レベルでの反応について、わかりやすく掘り下げていきます。
東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター
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