レッドコードを利用した「スリングエクササイズ」でバランスを取り戻しましょう 脳血管疾患後遺症、片麻痺患者様に対する北欧福祉の国ノルウェー生まれの効果的なリハビリテーション

レッドコードを利用した「スリングエクササイズ」でバランスを取り戻しましょう  脳血管疾患後遺症、片麻痺患者様に対する北欧福祉の国ノルウェー生まれの効果的なリハビリテーション

脳卒中のあと、バランスを保つのが難しくなり、歩きにくくなったり転びやすくなったりすることがあります。そんなときに役立つ運動方法の一つが「スリングエクササイズ」です。

スリングエクササイズは、天井や専用フレームから吊るしたベルト(スリング)を使い、体を支えながら行う運動です。これにより、安心して体幹(お腹や背中)や足の筋肉を鍛えることができます。また、体の位置や動きを感じ取る力も回復させることができます。

複数の病院や研究で行われた調査では、スリングエクササイズを取り入れたグループは、

  • バランス能力(ふらつきが減る)
  • 歩く力(歩きやすくなる)
  • 日常生活の動作(着替えや移動がしやすくなる)

のすべてで、従来の運動だけをしたグループよりも大きく改善しました。しかも、安全に行えることも確認されています。
スリングエクササイズは、脳卒中のリハビリをサポートする心強い方法です。歩行や立ち上がりが安定し、自分らしい生活を取り戻す手助けになります。レッドコードを利用した片麻痺に対するリハビリテーション(運動療法)はフィジオセンターのレッドコード国際インストラクターの(大田)までご相談ください。

この論文は、スリングエクササイズトレーニング(SET)が脳卒中患者のバランス機能に与える影響を検証したメタアナリシスです。以下に要約します。

Effect of Sling ExerciseTraining on Balancein Patients with Stroke: A Meta-Analysis

研究目的)

脳卒中後のバランス障害は歩行機能や日常生活の自立に大きく影響します。本研究は、SETが脳卒中患者のバランス機能を改善する効果を、既存のランダム化比較試験(RCT)を統合して評価することを目的としました。

方法)

  • 検索データベース:PubMed、Cochrane Library
  • 対象研究:脳卒中患者を対象に、SETと従来リハビリを比較したRCT
  • 評価項目:
    • Berg Balance Scale (BBS)
    • Barthel Index (BI)(日常生活動作)
    • Fugl-Meyer Assessment (FMA)(運動機能評価)

結果)

  • 9件のRCT、総計460名を解析
  • BBS:SET群は従来リハビリ群に比べて有意な改善(平均差:+4.36点)
  • BI:SET群で有意な向上(平均差:+5.42点)
  • FMA:SET群で有意な改善(平均差:+3.89点)
  • 有害事象は報告されず、安全性が確認された

結論)

スリングエクササイズトレーニングは、脳卒中患者のバランス能力、日常生活動作、運動機能の向上に有効であり、安全性も高い。従来のリハビリに補助的に導入することで、回復を促進する可能性がある。

東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

お問い合わせ先:info@physiocenter.jp (担当の大田までお問い合わせください)

電話:03-6402-7755

一覧に戻る
完全予約制
ご予約はこちら