ランニングにおけるスポーツ傷害 -腰痛について-   地面からの衝撃(インパクト)を効率良く吸収しながら加速する!!

ランニングにおけるスポーツ傷害 -腰痛について-   地面からの衝撃(インパクト)を効率良く吸収しながら加速する!!

長距離ランナーやランニング愛好家の方々から腰痛に関するお悩みのご相談がよくあります。一見、なぜ走ることが「腰痛に繋がるか?」ということですが、これにはシンプルな理由があります。地上で静止して立っている場合、70kgの体重の人は、70kgの負荷が足部かかっています。では走り始めるとどれくらいの負荷に増加するのか? これは走行スピードにもよりますが、約3倍から、下り坂では、7-8倍の負荷がかかると言われています。そしてその足部にかかるインパクトの衝撃は、足部から膝、股関節、下部体幹(腰部)、上部体幹(背部-頚部)に伝わることで、前進するスピードを加速しています。以前、箱根駅伝の大学チームのコンディショニングを行った際、箱根の下り坂の選手から「インフルエンザにかかって体重が落ちたからラッキーでした!!」と話を聞きました。私はその時、「体力も落ちて大変じゃないんですか?」と聞き返しましたが、その選手曰く「下り坂の身体への負担が全然違うんです」と聞いたことがあります。以上の様に、重要なポイントは、地面から伝わる反発力を全て受け止めるだけではなく、筋や腱、靭帯、関節包という軟部組織の張力や柔軟性でケガを起こさないように調整しているということです。腰痛が起こりやすい原因には、特に体幹(下部、上部)の柔軟性と剛性のバランス=(スタビリティ+モビリティ)が崩れていることが良くあります。当センターでは、この体幹のスタビリティをチェックする方法として、エコー(超音波測定器)を使用して腹圧調整機能を確認しています。

ランニングの際、腰痛にお困りの方は、是非ご相談ください(理学療法士 大田まで)。

フィジオセンター 〒105-8471 東京都港区西新橋3-19-18 東京慈恵会医科大学病院 E棟2階

※足部から体幹が地面からの衝撃を吸収する割合は、全身の中で54%もある。体幹部の重要性は非常に高い。

一覧に戻る
完全予約制
ご予約はこちら