Risser sign(リッサーサイン)と側弯治療の関係とは? 非常に重要な骨の成長度合いです。

Risser sign(リッサーサイン)と側弯治療の関係とは? 非常に重要な骨の成長度合いです。

側弯症の疑いで整形外科を受診した際に、主治医から「リッサーサイン」という聞きなれない専門用語を聞いたことはないでしょうか?リッサーサインとは、レントゲン写真において骨の成熟度を表示する場合に使用される度合いのことです。骨盤の一部(腸骨稜)の骨化の程度を示し背骨の成長とよく相関しています。0 から 5 までの 6 段階あり、5 に近づくほど骨が成熟していることを示しています。 たとえば、装具療法においては初診時にリッサ―サインが3以下の場合(およびCobb角およそ20°以上の場合に)側弯装具を処方します。また、装具装着中の患者さんがリッサ―サインが4ぐらいになったらば徐々に装具を外す準備をします。※目的によっては悪化予防のため、成人以降も側弯装具を使用する場合もあります。

Risser sign (リッサ―サイン) は、骨盤の腸骨の骨端線(成長軟骨)の骨化の程度によって  6 段階に分けますが、リッサ― 1 は腸骨の外側から骨化が始まります。女子では 10-11 歳ぐらいに骨化が始まり、18 歳前後にリッサー5に変化して完全に骨化が完了した状態になります。 リッサ―サインは成長の度合を知る上で重要な指標となり、側弯治療の際に重要な兆候となります。側弯療法は、10歳、11歳~14、15歳(女子の場合)の間が最も集中して側弯悪化を防止する年齢帯となります。悪化防止、改善のため側弯体操や体幹トレーニング、必要に応じて装具療法に取り組んでみることをおすすめ致します。

東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

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電話:03-6402-7755

理学療法士、ドイツ公認シュロス側弯症セラピスト:大田

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