「子どもの頃に側弯症と言われたことがある」
「治療するほどではないと言われてそのままだった」
「高校生の頃に治療は終わった」
そんな経験を持つ方が、大人になってから
- 姿勢の崩れが気になる
- 背中や肩のこりがつらい
- 腰の張りや疲れが取れない
と感じることは少なくありません。
学生時代には大きな問題がなくても、大人になって数年〜数十年経つと体のバランスの崩れが少しずつ表面化することがあります。
しかし多くの場合、自分の体の状態を理解し、適切なストレッチや筋トレを行うことでセルフケアが可能です。
日々のケアを続けることで、症状の悪化を防ぎ、将来的な大きな治療や手術のリスクを減らすことにもつながります。
子どもの頃の側弯症が大人になって気になり始める理由
成長期の側弯症は、重症でなければ
- 経過観察
- 軽い運動指導
程度で終わることも多くあります。
しかし大人になると
- デスクワーク
- 運動不足
- 長時間のスマホ姿勢
- 体幹筋力の低下
などによって、背骨の左右バランスが崩れやすくなります。
さらに年齢とともに
- 骨密度の低下
- 筋肉量の減少
も起こり、背骨を支える力が弱くなっていきます。
また女性の場合、出産後に弱くなった体幹(コアマッスル)が十分に回復しないまま年月が経つことも少なくありません。
出産では
- 腹筋
- 骨盤底筋
- 体幹の安定筋
が大きく影響を受けます。
そのまま忙しい育児や生活を続けると、コアマッスルが弱い状態のままさらに弱くなることもあります。
その結果、
- 背中の筋肉の緊張
- 肩こり
- 腰の張り
- 姿勢の崩れ
といった症状として現れることがあります。
重要なのは、姿勢の崩れを放置しないことです。
まずは自分の姿勢の崩れを理解する
セルフケアを始める前に大切なのは、
自分の体の状態を知ることです。
例えば次のような特徴はありませんか?
- 片方の肩が下がっている
- 片側の背中だけ張りやすい
- 片足に体重をかける癖がある
- ズボンの裾の長さが左右で違う
これらは、体の左右バランスが崩れているサインの可能性があります。
鏡で姿勢を確認したり、写真を撮って客観的に見るだけでも、
自分の姿勢の特徴に気づくことができます。
側弯症ケアの基本は「ストレッチ」と「筋トレ」
大人の側弯症ケアの基本はシンプルです。
①硬くなった筋肉を伸ばす(ストレッチ)
②弱くなった筋肉を鍛える(筋トレ)
この2つをバランスよく行うことで、体のバランスを整えることができます。
特に重要なのは
- 背中
- 体幹
- お腹まわり
といった**姿勢を支える筋肉(コアマッスル)**です。
体幹の筋肉が働くようになると、
背骨にかかる負担を減らすことができ、姿勢の安定につながります。
実は重要なのは「背中だけではない」
側弯症というと、
背骨や背中だけの問題と思われがちです。
しかし実際には、脚の柔軟性も非常に重要です。
特に関係が深いのが
- 股関節
- 太もも
- 膝まわりの筋肉
です。
股関節が硬いと、
- 骨盤の動きが悪くなる
- 歩き方が崩れる
- 体の左右バランスが崩れる
といった影響が出ます。
また、膝や脚の筋肉が硬いと、
体全体の動きがぎこちなくなり、結果として背中への負担が増えてしまうのです。
つまり、側弯症のセルフケアでは
背中だけでなく、股関節や脚の柔軟性も整えることが重要になります。
毎日のセルフケアが将来を守る
側弯症は、急に大きく変化することは少ないものの、
長い年月の積み重ねで状態が変わることがあります。
特に
- 骨密度の低下
- 体幹筋力の低下
- 運動不足
が重なると、姿勢の崩れは進みやすくなります。
だからこそ、
- ストレッチ
- 筋トレ
- 姿勢の意識
といった日々のセルフケアが大切です。
継続することで
- 症状の悪化予防
- 体の痛みの軽減
- 姿勢の改善
につながります。
そして結果として、
将来的な大きな治療や手術を避けることにもつながる可能性があります。
まとめ
子どもの頃に指摘された側弯症は、大人になってから体の不調として現れることがあります。
しかし多くの場合、
- 自分の姿勢を理解する
- ストレッチで体を柔らかくする
- 筋トレで体幹を支える
といったセルフケアを行うことで、体の状態を整えることが可能です。
そして忘れてはいけないのが、
背中だけでなく股関節や膝を含めた脚の柔軟性です。
さらに、骨密度の低下や出産後の体幹筋力の弱化など、年齢や生活の変化による体の影響も理解しておくことが大切です。
体はすべてつながっています。
背骨だけを見るのではなく、体全体のバランスを整えることが重要です。
少しずつでもケアを続けていくことで、
これからの体の負担を減らし、快適に過ごすことにつながります。フィジオセンターでは、随時ご相談を受け付けております。
東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター
問い合わせ:info@physiocenter.jp
TEL:03-6402-7755
担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田