変形性股関節症と殿部痛について①

変形性股関節症と殿部痛について①

本日のブログはクライアントの方より痛みの訴えが、鼠径部痛に次いで多い印象のある、殿部痛について1つの考えられる理由について解説します。

考えられる原因の1つ目として股関節の不安定性が考えられます。元々股関節は構造的に安定している荷重関節(体重を支える関節)と考えられてきました。しかし、近年、発育性股関節形成不全を持つ症例では、骨盤の臼蓋に対して大腿骨頭の中心部分の軌跡の距離が増大することがわかってきています。つまり、関節が不安定になっていると考えられます。

股関節の後方を支える深層外旋六筋は梨状筋などを中心に、固くなってしまい症状を出してしまう事もありますが、上・下双子筋、内・外閉鎖筋など、特に股関節の後方の安定性に関与する筋肉の機能が低下してしまう事により、大腿骨頭が関節内を綺麗に回転できずに殿部痛が出現している可能性があります。

このような場合は、機能が低下している股関節後方のインナーマッスルのエクササイズと並行して、対側の前面にある大腿直筋・大腿筋膜張筋・縫工筋などの大きな筋肉の緊張や長さを確認し、過剰な活動がみられる場合はストレッチやリリースを行い、股関節前方・後方の筋肉のバランスを整えていくアプローチを実施します。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となります。変形性股関節症をお持ちの場合、長期的な視点に立ち日常生活の中で股関節の余分な負担を軽減しながら、必要な運動療法やセルフエクササイズを実施していくことが大変重要です。加えて、医療機関での診察やリハビリテーションとの並行したご利用も可能です。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。その方に最適と考えられオーダーメイドのご提案を致します。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト 津田 泰志

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