シュノー側弯矯正ブレースを装着したシュロス法側弯体操の紹介1 (胸椎右凸、腰椎左凸に対する修正体操)

シュノー側弯矯正ブレースを装着したシュロス法側弯体操の紹介1 (胸椎右凸、腰椎左凸に対する修正体操)

今回は、胸椎右凸、腰椎左凸に対するシュノー側弯矯正ブレースを装着してのシュロス法側弯体操(左側臥位)をご紹介いたします。通常は、シュロス側弯体操のみを実施することが多いのですが、より効果を出すため、また伸ばす箇所を意識しやすくするためなど、装具を装着して体操を実施するメリットがあります。下記のレントゲン写真は向かって左が体の右側、向かって右側が体の左側になるように撮影されています。これをAP画像といい、カメラに対して体の正面(体の前)を向けて撮影します。このような側弯のカーブには、胸椎を左後方から右前方に(体操の写真:下向きになっている黄色い矢印)、腰椎は左後方から右前方に圧をかける形状(体操の写真:上向きになっている黄色い矢印)の側弯ブレースで側弯カーブを修正します。このようにブレースの調整力を与えながら、さらにシュロス体操を行うことで凹部の筋を伸長しながら、凸部の伸長した筋を効率よく収縮させます。下記の左向きになって体操を行っている写真は、左腕を頭の方に伸ばして、胸椎の左側をさらに伸長しています(伸長しながら息を吸って膨らませるように意識します)。また右脚を下方に伸ばして、持ち上げることで、左腰部の筋を収縮させながら、右腰部の短縮した筋を伸長しています。このように単にストレッチをするのでなく、筋の収縮と呼吸法を合わせた体操がシュロス側弯体操の特徴です。次回は、右側臥位の体操をご紹介いたします。

東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

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電話:03-6402-7755

シュロス法側弯セラピスト 大田

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