野球選手とオスグット・シュラッター病について

野球選手とオスグット・シュラッター病について

本日は、野球選手に関わるオスグット・シュラッター病の予防について解説します。

オスグット・シュラッター病とは、発育期のスポーツ選手において膝のお皿の下の骨(脛骨粗面)が徐々に前方に出てきて痛みを伴うものを指します。成長期に特徴的な症状と考えられています。太ももの前面にある大腿四頭筋の活動を繰り返す事により、この大腿四頭筋が付着する脛骨粗面を剥離してしまう事で痛みが生じます。

加えて、オーバーユースが原因に関わると考えられています。本日はオスグット・シュラッター病を発症しやすい要因について解説します。

①ポジションがキャッチャーである事:
こちらは、ポジションの特性上やむを得ない部分が大きいのですが、キャッチャーの選手の座り姿勢や、座り姿勢からのスローイング(特に盗塁時のスローイング)などは素早く立ち上がり、送球する必要があるためオスグット・シュラッター病の原因となる大腿四頭筋の強い活動が繰り返されるため症状が出現しやすいと考えられます。

②胸椎の固さ(猫背)がある:
普段から猫背の姿勢の場合、上半身の重さが後方に位置するため、膝関節から考えた場合に後方にあるハムストリングスと比較して、前方の大腿四頭筋の緊張が高まり易くなります。そのため、普段の姿勢から大腿四頭筋が余分に活動しやすい状態から、野球のプレーをしてしまう事で、大腿四頭筋が固くなる事や長さが短くなってしまう事で、症状が出現してしまう選手が少なくありません。この場合は、膝から離れた体幹や上半身がどのように膝関節周辺の筋肉の活動に関与しているかをしっかりと確認して、猫背を修正するエクササイズを実施します。

③股関節・足関節に固さ(関節可動域制限)がある:
内・外野に関わらず守備の際のゴロの際には、グラブを下から出す事が基本的な指導とされる事が多いかと思います。股関節の屈曲(太ももがお腹に近づく動き)、足関節の背屈(体重をかけた状態で脛が前方に傾く動き)に固さが伴う場合は、グラブを下に構える動きを作る場合に膝関節が余分に深く曲がる必要があります。そのため膝関節の余分な筋肉の活動を引き起こすため、症状の原因となる事があります。このような場合は、膝関節の動きだけではなく、実際の症状を出す動きを確認して、どの関節の動きが膝に悪影響を与えているかを確認して、エクササイズを行う必要があります。

④足指を上手に使う事ができない:
立った姿勢でバランスを取る場合、足部や足指を上手に使う事で股関節の過剰な筋肉の活動が軽減する事がわかっています。大腿四頭筋の一つを構成する大腿直筋は、股関節・膝関節にまたがって走行するため、股関節の余分な筋活動が増加する事で膝関節の負担も結果として増えてしまう事が考えられます。このような場合は、体重をかけた状態で足指を上手に使用し足部の前方に体重をかけられるようなエクササイズを行います。

これらの傾向は、オスグット・シュラッター病を持つ選手の中である程度の割合をお持ちである事が多いと考えています。そのため、実際のコンディショニングを行う場合に加えて、スポーツ障害の予防や再発予防の観点からも重要であると考えています。フィジオセンターでは、オスグット・シュラッター病を持つ選手のコンディショニングに関して、膝関節周辺だけではなく膝関節に負担を与えていると考えられる、全身的な動きを評価・確認をしてエクササイズ・トレーニングを併せて実施します。加えて、ご自宅での運動メニューについても実施方法を確認します。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となります。その選手のお体の傾向を確認し、オーダーメイドのコンディショニング・トレーニングを実施します。加えて、医療機関での診察やリハビリテーションとの並行したご利用も可能です。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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