学校健診にて側弯症を指摘されたら           整形外科受診後「経過観察」中に予防目的の体操は効果があるのか? 

学校健診にて側弯症を指摘されたら           整形外科受診後「経過観察」中に予防目的の体操は効果があるのか? 

現在の学校健診では、側弯の有無も検査するようになっています。側弯症の疑いが大きければ、整形外科への受診を進められます。側弯が10°以上の場合に、疾患名として「脊柱側弯症」と診断されます。側弯のカーブを計測する場合、そのカーブが始まる上方の椎骨の傾きとカーブが終わる下方の椎骨の傾きの延長上のなす角度(Cobb角)の度数で表します(下記の図1)。主治医の先生にもよりますが、このCobb角が25°~30°未満の場合は、「経過観察」とされています。経過観察中は、3カ月~6カ月間隔を空けてレントゲン撮影による確認を行います。この「経過観察」中に何もしないことに不安を抱えられている親御様から「何かすることはないのか?」「ほっておいて大丈夫なのか?」など、多くのご相談をお受け致します。「経過観察」中は、なぜ何もしないのか? 理由は、いくつかあります。その一つに海外のリハビリテーションに比較して、日本国内のリハビリテーションは、側弯症に対する運動療法が確立されていないことも大きく関係するかもしれません。そのため「経過観察」→「装具療法」→「手術」と国内のガイドラインには、運動療法が含まれていません。一方、海外のリハビリテーションでは、体操療法(シュロス側弯体操)の研究も多数報告されており、その効果も紹介されています(下記の図2  https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/46S1/0/46S1_H1-31/_pdf/-char/ja)。当センターでは、側弯症の効果が多く報告されている、シュロス側弯体操をはじめ、日常生活における悪い姿勢のクセの修正、体幹筋(インナーマッスル)の鍛え方を通して、経過観察中に悪化させないための対処法にてしっかりサポートさせていただきます。

東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

お問い合わせ先:info@physiocenter.jp

電話:03-6402-7755

シュロス法側弯セラピスト 理学療法士 大田

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