過去のブログで猫背の姿勢は、骨盤が後傾してしまい、変形を持つ股関節の支える面積を減少させてしまうため、注意が必要である事をお伝えしました。本日は首(頸部)の不良姿勢が変形性股関節症に与える影響について解説します。
近年、スマートフォンの広がりにより海外の論文では、首や肩の痛みを生じる患者数が増えている事が報告されています。座った姿勢や立った姿勢の中で、骨盤や体幹に対して頭部が前方に突き出た状態のまま姿勢を保つと、首や肩の痛みにつながるだけではなく、股関節にも悪影響を及ぼします。
股関節を安定して支えるためには、体幹のインナーマッスルの働きを土台として、股関節のインナーマッスルの働きが重要であると考えています。一つの例として、立った姿勢を整えた状態で左右のお腹の横を軽く圧迫するように触ります。頸部も含めて良い立位姿勢が取れていると、意識をして力をいれなくてもある程度のお腹の筋肉の張りがある事がわかります。反対に頭部を前に出すような、不良姿勢をとってから同じようにお腹の横を軽く圧迫するように触ると著しく筋肉の張りが得られなくなってしまいます。加えて経験上、変形性股関節症の進行が進んでいたり、痛みが強い側のお腹の筋肉の張りがより低下してしまいます。
フィジオセンターでは、変形性膝関節症をお持ちの股関節の負担をより少なくしていくために、股関節自体の機能を評価・トレーニングしていくだけではなく、股関節に負担をかけている原因を全身的に確認する事。また、股関節の負担を軽減していくために、他のどの関節の機能を高める事が適切かを検討して施術・コンディショニングを進めています。
フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形性股関節症の関節だけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事で股関節の負担を軽減する事ができるかをご提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志