過去のブログでは、変形性股関節症の進行に伴い、関節面の変形・関節裂隙(関節の隙間)の狭小化・関節包や筋肉などの軟部組織の固さなどが原因で関節可動域の制限が出現する事をご説明しました。
本日のブログでは、変形性股関節症に対する徒手療法の1つである、『マリガンコンセプト』の目的や役割について解説します。マリガンコンセプトはニュージーランドの理学療法士のBrian Mulligan先生によって開発された手技です。大きな特徴をしては対象者の方が関節運動を行っている際にセラピストが、関節の動きを誘導する事で関節可動域の改善や痛みの軽減を図る事にあります。セラピストが行う関節の誘導は手だけではなく、写真のベルトや状況によってはテーピングを使用する事もあります。
近年海外の研究論文では、変形性股関節症をお持ちの方の関節可動域の改善や痛みの軽減を目的として、マリガンコンセプトの介入を行った場合の有効性が少しずつ示されています。日本でも定期的に正式なコースが開催されており、3つのコースを終了しペーパーテストと実技試験に合格すると、『Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士』の認定を受ける事ができ、私も昨年の7月に認定を受ける事ができました。
フィジオセンターでは、変形性股関節症をお持ちの方の方の不具合の特徴を確認し、これらの徒手療法や様々の機器やツールを選択肢として検討し、対象者の方とご相談しながらコンディショニング・施術を進めていきます。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志