過去のブログで変形性股関節症をお持ちの方の場合、経過や病態の進行にともない股関節の関節可動域の制限が出現する事をご説明しました。本日は、このような関節の制限が出現する中で、椅子に座る際の、股関節に与える影響について解説します。
その方のお持ちの股関節の可動域制限の影響を大きく受けますが、90度以上に股関節を曲げる動きは変形性股関節症の方々にとって負担が大きいと考えられています。足を深く曲げる座り方は股関節の負担をを増加し、痛みの原因となる事があります。日常生活の例では、低い椅子や沈み込むようなタイプのソファーに座ると、股関節が過度に曲がり、痛みを感じやすくなります。海外の論文でも、変形性股関節をお持ちの場合、座る姿勢は膝を股関節よりも高くなるソファーや椅子の使用は避けるべきとされています。
加えて日本国内特有な理由となりますが、床に直接座る姿勢(正座やあぐら)も股関節の圧迫される余分な力が加わり易く、変形性股関節症をお持ちの関節の痛みの原因となる場合があります。
フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事で股関節の負担を軽減する事ができるかをご提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志