変形性股関節症と車の乗り降りの方法について

変形性股関節症と車の乗り降りの方法について

 昨日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方の座る姿勢が股関節に与える影響について解説しました。本日はクライアントの方からご質問を頂く事の多い、車の乗り降りの方法について解説します。

 変形性股関節症をお持ちの場合、関節可動域の制限を伴う場合が多いため、股関節の負担や痛みを軽減するためにいくつか方法が考えられます。

 1つ目は車の車高の高さです。特にスポーツカーなど座面が低い場合は股関節の曲がる角度が大きくなるため、股関節の負担が大きくなりやすいです。目安とする座面の高さは、座った際に膝の高さより座面が高いと負担が軽減できます。

 2つ目は回転するシートクッションを使用する事です。オンラインショップで『車 回転 シートクッション』などと検索するといくつか候補が出てきます。このクッションが座った姿勢のまま回転する事で、車の乗り降りの際の股関節の回旋(捻る)の動きを少なくできるため、股関節の負担を軽減する事が可能です。

 3つ目は、動作の順番を確認する事です。足を挙げながら体を捻って乗り込む動きは、股関節の負担が大きくなりやすいため、基本的な順番としては、まずは車のシートに背中を向けて座る。次に両足、もしくは片脚ずつ持ち上げて車内に乗せる(この際にお腹のインナーマッスルを先に働かせられると効果的です)。この足を持ち上げる際に体を大きく捻らずに行うと股関節の負担を軽減する事が可能です。更に社内のハンドグリップや補助的な手すりを車内に取り付ける事も一つの方法です。

 フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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