変形性股関節症と上半身の位置関係について

変形性股関節症と上半身の位置関係について

過去のブログでは、変形性股関節症のお持ちの方が、歩く際の癖となりやすいデュシャンヌ跛行・トレンデレンブルグ跛行について、股関節の臼蓋被覆(股関節を支える面積)の観点から解説しました。

本日のブログではこの点にも関与する、変形性股関節症を持つ股関節と上半身の位置関係について解説します。

私達が地球上で重量のある環境で生活し、立位姿勢・歩く事を考えた際に、上半身と下半身の重さの違いが大きく影響します。上半身や体幹部分は、『パッセンジャー』とも呼ばれ、体全体の重さの約7割を占めます。骨盤より下の足の部分は『ロコモーター』と呼ばれ、重さは体全体の3割程度になります。

そのため変形をお持ちの股関節に対して、上半身の位置が立位姿勢・歩行の際にどのような位置関係にあるかが、股関節に加わる力や必要とされる筋肉の活動に深く関与します。もちろん、股関節の症状から上半身の位置関係が影響を受けてしまう場合が少なくありませんが、変形性膝関節症に対する施術・コンディショニングだけではなく、痛みなどの症状がない、体幹機能に着目しエクササイズを行っていくことも可能だと考える事もできます。

フィジオセンターではこのような場合、お困りの動作を観察して、痛みや症状が出現してしまうタイミングで変形性膝関節症の股関節に対して、上半身がどのような位置関係にあり、股関節にどのような影響を与えているかを確認します。症状のある股関節に対して施術・コンディショニングを進めていくことは当然ですが、股関節の負担を軽減するために、上半身の位置関係を調整するようなストレッチやエクササイズ、股関節のインナーマッスルの機能をサポートするような体幹のインナーマッスルのエクササイズを併せて実施します。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト 
津田 泰志

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