変形性股関節症と円背との関係について

変形性股関節症と円背との関係について

昨日のブログでは、重力に逆らって身体を起こす動きである『抗重力伸展活動』について解説しました。本日は、加齢や骨粗鬆症などの影響により姿勢が崩れる事で変形性股関節症を発症される方々への運動療法の1つの進め方について解説します。

私達の背骨の間にある椎間板(衝撃を吸収するゼリーのようなもの)の水分は、20歳を超えると少しずつ水分量が減少する事に加えて、骨粗鬆症などを合併していてご年齢を重ねた方の場合、背中全体が丸くなる事に加えて、骨盤が後傾(腰骨が猫背の方向)する対応をされる方がおられます。

このような場合、大腿骨頭を支える骨盤の臼蓋との接触面積(臼蓋被覆)が低下してしまうため、股関節に対するストレスが増加する事や股関節を庇うような筋肉の活動が過剰となり、痛みや不具合などにつながる場合が少なくありません。

こういった不具合をお持ちの方々に対して、フィジオセンターでは重力に対して、背骨全体や股関節の関節の可動域がどのくらい保たれているか、立った姿勢で体を起こす筋肉の機能がどれだけ発揮できるのか、また体を曲げる方向に作用する筋肉の長さが短くなっていないか、また背骨全体を安定して伸ばす作用を持つ体幹のインナーマッスルの機能が腹圧を高める事が可能かを併せて確認します。基本的には、重力に対して身体を起こす事が可能であれば、先に述べた臼蓋被覆が大きくなり痛みや足の支えにくさなどの不具合は軽減する場合が多いため、併せて股関節の可動域や筋肉の機能を確認して、施術・コンディショニングを進めます。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形性股関節症をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きで股関節をサポートする事が可能かを確認して施術・コンディショニングを提案しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト 
津田 泰志

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