変形性股関節症と最も臼蓋被覆が低下する位置関係について

変形性股関節症と最も臼蓋被覆が低下する位置関係について

過去のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方において、注意が必要な立位姿勢・歩行の際の大腿骨と骨盤の位置関係に影響を受ける臼蓋被覆(大腿骨頭を骨盤の臼蓋がどれだけ覆っているか)について解説してきました。

本日のブログでは、この臼蓋被覆が最も低下する、つまり股関節が特に不安定になり易い、股関節の位置関係について解説します。

まずは正面から骨盤を見た際の位置関係をみる際に、片足立ちを例に挙げます。右足で片足立ちをする際に骨盤の高さが反対側へ傾斜(骨盤の左側が下がる)する位置関係、歩行の場合でいうとトレンデレンブルグ跛行がこれに当たります。

次に横面から骨盤の位置関係を見た場合は、骨盤の後傾(骨盤が後ろ側へ回転)する位置関係の場合、股関節の前方の支える面積が低下する事があたります。

最後に水平面からの位置関係を見ます。この水平面は立位姿勢の際の体を床面と平行に輪切りにする見方になるため、一般の方々は少しイメージがつきにくいかと思います。この水平面では、支持脚の反対側へ骨盤が回転する場合に、支える面積が減少します。

この3つの要素が同時に加わった場合に、臼蓋被覆が最も低下しますが、歩行など片足で体重を支える時間帯にこの3つの条件が満たされた場合、特に股関節へのメカニカルストレスが大きくなる事が想定されます。

フィジオセンターでは、このような臼蓋被覆が低下する条件やタイミングの中で、不具合が出現しやすいと考えています。例を挙げると、動きの中で痛みが出現する事、関節が抜けるような自覚症状が出現する事、足の支えにくさが出現するなどが挙げられます。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、カウンセリングや生活習慣をお伺いするのに十分に時間を確保する事が可能です。また変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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