昨日のブログでは、睡眠時の姿勢と痛みの関係について解説しました。本日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方が、起床時に感じる事のある腰痛の原因について考えられる原因について解説します。
大きく考えられる理由は2つ挙げられます。
1つ目は、腸腰筋の短縮と固さです。この腸腰筋は深層で股関節の前方を走行するため、関節の前面が不安定となりやすい変形性股関節症をお持ちの方の場合に特に固く・短くなり易い筋肉になります。この腸腰筋は腸骨筋と大腰筋の2つの筋肉(小腰筋を含めた3つに分ける場合もあります)を併せて腸腰筋となりますが、大腰筋の起始は腰椎に付着するため、この部分が短縮して仰向けに寝た場合は腰痛に圧縮方向のストレスが加わる可能性が考えられます。
2つ目は、柔らかすぎる寝具です。マットレスなどの沈みが大きすぎると、特に重さのある骨盤周辺が沈みこんでしまい、就寝時の寝返りの回数や体動が少なくなってしまうと考えられます。睡眠時も長時間同様の姿勢が長い場合は、股関節周辺の筋肉や腰部の筋肉に対する血流が低下する可能性があり、周辺の組織を含めて余分に固くなってしまう事が影響している可能性があります。
こられの対応方法としては、普段から腸腰筋や腰部の筋肉が固く・短くなり過ぎないように股関節に負担をかけない形でのストレッチや定期的な運動を行う事があげられます。また、起床時は股関節内の関節液の粘性が高い(ドロドロとしている)事も想定されるため、少しベッドの中で軽く体を動かしてから起床して頂くのも1つの方法となります。ベッドやマットレスの固さについては、個人差も大きい点ですが、特定の体の部分が大きく沈まない固さ望ましいと考えられます。
フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形性股関節症をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事で、長期的により良いサポートする事が可能かを確認して施術・コンディショニングを提案しています。
ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志