大腿骨頸部骨折術後と高齢者の方に必要なバランス機能に関わる二重課題について

大腿骨頸部骨折術後と高齢者の方に必要なバランス機能に関わる二重課題について

昨日のブログでは、大腿骨頸部骨折術後の方のバランス機能に関与する、円背姿勢についての影響と不良姿勢を軽減する目的で行われるエクササイズについて解説しました。

二重課題は複数課題やデュアルタスクと呼ばれる事もあり、2つの異なる動作や課題を同時に行う事を意味します。日常生活動作では、お盆に食器を乗せたまま歩く、散歩しながらお友達と会話を続ける。などが挙げられます。

大腿骨頸部骨折術後の方の原因として最も多い転倒は、この二重課題が苦手な方がリスクが高いと考えられており、お怪我がなくてもご年齢を重ねられると、『歩く』などの動作と同時に、『考える』や『話す』といった別の課題を同時に行うとバランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高まります。

フィジオセンターでは、先に述べた、視覚の影響・前庭系の働き・股関節と脊柱全体の関節可動域・下肢の筋力・体幹の深層筋の働きなどに加えて、この二重課題のエクササイズ・トレーニングを併せてご提案しています。例としては、バランスパッドなどの不安定な状態の中でバランスを保ちながら簡単な計算を行って頂く事、歩きながら特定のカテゴリーの単語(野菜の種類など)を繰り返してあげて頂く事などのアプローチを、クライアントの方のお体の状態に合わせて最適と考えられる難易度を設定して実施しています。

フィジオセンターでは、医療機関での外来リハビリテーションと並行して施術・コンディショニングをご利用になられる方、手術後に医療機関でのリハビリテーションの算定日数を超えてしまい、リハビリテーションが終了された方々にご利用頂いています。プログラムの実施内容は、医療機関での治療方針に沿って安全に介入を進めていきます。

当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、大腿骨頸部骨折術後の方のお体の特徴やバランスのとり方の特徴を確認して、必要性の高いオーダーメイドのバランスエクササイズを実施しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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