昨日のブログでは、大腿骨頸部骨折術後の方や高齢者の方々に大切な、運動習慣について解説しました。本日のブログでは、大腿骨頸部骨折術後の方から定期的にお話を伺う事のある、手術後の術創(手術部の創)の伸長痛(突っ張るような痛み)について解説します。
大腿骨頸部骨折を受傷された場合の多くが、早期の離床や歩行練習の開始を目的として手術療法が選択されます。骨折の部位や転位の有無、骨への栄養血管の損傷の程度への影響など考慮して、骨接合術もしくは人工骨頭置換術が行われ、多くの場合は手術翌日から歩行練習が開始する事ができるため、大変メリットの大きい手術とされています。
その際に手術後に一定の期間が経過した後でも、術創(手術部の創)の痛みをお持ちの方がおられます。皮膚は関節を動かす際に関節の動きに合わせて動く事がわかっています。加えて、皮膚は股関節からの距離で考えると、最も股関節の中心から距離を持つ組織であるため、何らかの理由で皮膚の動きが低下してしまうと関節可動域制限の原因や、股関節のを動かす際や歩行時に皮膚の伸長痛(突っ張るような痛み)が出現することがあります。
フィジオセンターではこのような場合、術創に負担や痛みを伴わない形で皮膚の滑りを徒手的に促す事、表面の組織の動きを滑らかにするように働きかけるエンダモロジーなどの機器を使用しアプローチする事、ご自身で皮膚の動きを出すセルフエクササイズの方法などについてお伝えしています。
当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、大腿骨頸部骨折術後の方のお体の特徴やお持ちの不具合に対して、必要性の高いオーダーメイドのエクササイズ・トレーニング・セルフエクササイズ(ご自宅での運動)のご提案を行っています。
ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志