本日は、変形性股関節症における関節裂隙の狭小化と、それに対する徒手の牽引の効果について解説します。
変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗することで関節裂隙が狭くなり、痛みや可動域の制限が生じる疾患です。特に関節面の距離が短くなると症状が強くなる傾向が報告されています。この状態を改善するために、徒手の牽引という手技が用いられる事があります。徒手の牽引は、関節面を一時的に引き離すことで圧力を軽減し、関節内の循環を改善する効果や筋肉の過剰な緊張を緩和する事を目的に実施されます。また海外の研究論文では、徒手の牽引が関節裂隙幅を一時的に拡大し、痛みを軽減することが報告されています。
フィジオセンターでは、股関節・骨盤帯・腰椎などの特に関連の深い部分に対して徒手的な検査を実施し、症状の原因が股関節に関わるものなのか、仙腸関節やその他の問題が影響しているのかを可能な限り確認して、オーダーメイドのコンディショニングプログラムを作成し、痛みの軽減や関節の安定性の向上を目指します。
本日ご解説した徒手的な関節面の牽引やその他のアプローチについて、ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志