過去のブログでは、ノルディックウォーキングのポールを使用すると、股関節への負荷を軽減できる可能性についてご説明しました。
本日のブログでは、変形性股関節症の方がノルディックウォーキングを行う場合に、フォームの違いにより影響を与える部分について解説します。
ノルディックウォーキングのフォームは、以下の2つに分けられます。1つは『ヨーロッパ式(ES)』のフォームです。特徴はポールを斜め後方につき、前方への推進力を得るフォームです。もう1つは『日本式(JS)』と呼ばれるものでポールを床面に垂直につき、安定性を重要視するフォームです。
健常者を対象に、トレッドミル上で歩行を比較した研究では、ノルディックウォーキングのポールを使用しない通常歩行と比較して、『ヨーロッパ式(ES)』・『日本式(JS)』の両群が股関節の負荷を軽減しましたが、『日本式(JS)』群の方がより股関節外転筋や、腰部の脊柱起立筋の活動を現象させる事が示されました。
こちらの研究が健常者を対象としているため、直接的に用いる事は難しい部分もありますが、この結果から考えられる事は、股関節の側方の痛みや筋肉が由来の腰痛をお持ちの場合に、ノルディックウォーキングを行う場合は『日本式(JS)』のフォームがより良い可能性が考えられます。
フィジオセンターでは、夜間時痛や安静時痛などの所見があり、関節内の強い炎症が疑われる場合に、一時的にでも杖やノルディックウォーキングのポールを使用をお勧めして、股関節に加わる負荷を現象させる事をご提案する事があります。その場合、実際にノルディックウォーキングを行って頂き、自覚症状の変化を合わせて確認します。
当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、杖の使用や、日常生活の中で負荷を軽減できるかを合わせて確認して施術・コンディショニングを提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
年末年始休業のお知らせ
2024年12月28日(土) ~ 2025年1月5日(日)
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理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志