変形性股関節症とPelvic Mobility Testについて

変形性股関節症とPelvic Mobility Testについて

昨日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの場合に影響の大きい筋肉の不均衡が与える影響とアプローチ方法について解説しました。本日のブログでは、変形性股関節症と仙腸関節と腰椎の可動性を確認する事に用いられる事のある、Pelvic Mobility Testについて解説します。

Pelvic Mobility Testは、骨盤(仙腸関節)と腰椎のの可動性を評価するテストで、股関節の屈曲(太もも前方がお腹に近づく動き)時の股関節と骨盤の動きの関係を確認する上で用いられる検査となります。股関節を屈曲する動きは、解剖学的には90°程度とされており、90°以降の屈曲角度は仙腸関節や腰椎の動きが加わり運動が行われるためです。

若年者で変形性股関節症をお持ちの方の場合、反り腰を作り臼蓋被覆(股関節を支える面積)を増やす対応を取る事が多くみられます。この傾向が長期的に続いてしまうと、腰部の脊柱起立筋や腰背筋膜など腰の組織が固くなり腰椎の屈曲の可動域が低下します。この腰椎の屈曲の可動域が低下した状態で、股関節を屈曲する運動を行う場合、変形のある股関節の可動域制限に加えて、腰椎が屈曲しないため可動域が大きく制限されてしまいます。これらの骨盤内や腰椎の動きをPelvic Mobility Testで確認する事が可能です。

フィジオセンターでは、このような場合、股関節自体の動きを制限している組織のリリースやストレッチを行う事と並行して、固くなってしまった腰部の筋肉や腰背筋膜のストレッチを行い、骨盤内の動きと腰椎の屈曲の可動域を改善します。加えて、腹横筋を中心とした体幹の深層筋作用もこられの関係に影響すると考えられており、最適と考えられる体幹のインナーマッスルにもエクササイズを行います。最終的には可能な限り、足の指の爪を切る動作・靴を履く動作・低い椅子から立ち上がる動作など、股関節の屈曲可動域を求めれる運動が行いやすくなることを目標にアプローチを行います。

当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

一覧に戻る
完全予約制
ご予約はこちら