変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症との関係について

変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症との関係について

昨日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方に対する運動療法と教育の実施が、股関節機能に与える影響と、人工股関節置換術に移行する割合を調査したデンマークの研究をご紹介しました。

本日のブログでは、変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症との関係について解説します。

変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症は、中高年の方に多く見られる疾患であり、両者が同時に発症するケースも少なくありません。それぞれ異なる部位に発生する疾患ですが、この2つは密接に関連している場合があるため、この2つの症状をお持ちの方の場合、この関連性を理解することが重要です。

変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症は、以下のような関連性を持っています。

1つ目は姿勢や歩行に与える影響です。変形性股関節症では、股関節の臼蓋被覆を改善するために骨盤を前傾し、反り腰を強めて立つ姿勢を保つ事がみられたり。股関節の関節可動域制限として伸展(太ももがお腹から離れる動き)制限の影響を受ける事が多いです。この2つの影響で腰椎への負担が増し、腰部の脊髄の神経の通り道が若干狭くなることを背景に、脊柱管狭窄症の症状が出現することがあります。

2つ目は、腰椎からの支配神経領域は主に下肢であるため、変形性股関節症から出現している症状なのか?腰部脊柱管狭窄症から出現している症状なのか?また、この2つの症状が混在しているのか?この2つの関係を可能な限り見極める事が重要と考えられています。

フィジオセンターでは、このような場合に腰部脊柱管狭窄症から出現している症状なのかを確認するために、前屈動作・後屈動作・側屈動作やストレステストを用いて腰部の神経に対して通り道の広さを変化させて症状の変化がみられるのかを確認します。変形性股関節症の症状かを確認する場合は、症状の出現している部位に対して筋肉や組織をリリースする事やストレッチを併用して症状の変化がみられるかを確認します。この2つの関係性をみながら施術・コンディショニングを進める事が大切だと考えています。

当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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