変形性股関節症とCoxitis Kneeとの関係について

変形性股関節症とCoxitis Kneeとの関係について

昨日のブログでは、変形性股関節症と腰部脊柱管狭窄症との関係について関連とアプローチの考え方について解説しました。本日のブログでは、解説変形性股関節症とCoxitis Kneeとの関係について解説します。

『Coxitis Knee』とは 、1974年に概念が報告された病態で、股関節疾患に起因して同側または対側の膝関節に生じる二次性の変形性膝関節症を指す医学用語です。この状態は、股関節の障害が膝関節の位置関係や機能に影響を及ぼし、膝関節の変形や痛みを引き起こすことを特徴としています。

Coxitis kneeの発症には、以下の要因が関与しています。

1つ目は変形性股関節症にも多い、股関節の内転拘縮(足が外側に開きにくい状態)です。この内転拘縮が出現することで、立位姿勢では膝が内側に入りやすくなるため、いわゆるX脚になりやすくなる事が影響します。2つ目は、股関節の変形が進行した際に出現する事のある、脚長差(左右の足の長さが異なる事)です。この脚長差が生じると、特に歩行時の左右のバランスを保つために膝関節に過度な負荷がかかり、痛みや変形を引き起こすことがあります。

Coxitis kneeは、変形性股関節症などの股関節疾患に伴う膝関節の二次的な変形性関節症であり、先に述べた内転拘縮や脚長差、歩行パターンの変化が主な発症要因とされています。

フィジオセンターでは、このような場合、先行して発症している変形性股関節症に対して内転拘縮の軽減を図るために股関節に対する関節面へのモビライゼーションや長さが低下している内転筋に対してのストレッチやリリースを行います。二次的に症状が出現している膝に関しては、膝の過剰な外側への捻じれを軽減する事、痛み出現している組織をできるだけ明確にしてアプローチを行います。最も大切なのは、この2つの関係を確認しながら歩行のフォームや立位姿勢の特徴を確認してどのような動きが股関節と膝関節に悪影響を与えているかを評価して、施術・コンディショニングを行う事だと考えています。

当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、影響を特に受けやすい腰椎や膝関節などを含めた全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認して施術・コンディショニングを提案しています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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