昨日のブログでは、変形性股関節症と歩行時のトレードオフについて解説しました。本日は、話題を大きく変えて変形性股関節症とテレビの視聴時間との関係について解説します。
過去のブログでは、デスクワークの時間が長い方々と短い方々の2群に分けて比較した研究で、デスクワークが長時間の方がより、変形性股関節症の痛みの訴えが強い事をご説明しました。
中国で発表された論文では、身体活動の程度や座位時間の指標を分けて、どのような要素が変形性股関節症・変形性膝関節症に関与しているかを分析した内容が報告されています。身体活動量が保たれている場合は、変形性関節症全体の発症リスクを下げる事が確認されています。
一方、座位時間については、特にテレビの視聴時間が長時間に及ぶ場合、変形性股関節症・変形性膝関節症・人工膝関節置換術の発症リスクを高める事が確認されました。
これらの結果は、適度な身体活動が変形性関節症の予防に有効であり、反対に長時間の座位行動がリスクを高める可能性があることを示唆しています。特に長時間となる場合のテレビ視聴は時間を調整して、定期的に立ち上がって体を動かすことも重要かもしれません。
フィジオセンターでは、変形性股関節症の予防と管理のために、個人の生活習慣や身体の状態に合わせた運動プログラムの提供を行っています。例として、股関節のストレッチや個別の筋肉に対するエクササイズ、脊柱全体の柔軟性を高めるプログラム、股関節の負担を軽減するための足部・足趾のトレーニングなどを並行してご案内しております。加えて、日常生活での座位時間の管理や適切な休憩の取り方についてのアドバイスも行っています。
当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけだけではなく、影響を特に受けやすい膝関節などを含めた全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事でより良い動きになっていけるかを確認した上で施術・エクササイズを実施していきます。
ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志