昨日のブログでは、歩行の推進力に大きく影響するとされるTrailing Limb Angleとの関係について解説しました。本日のブログでは、変形性股関節症と姿勢や動きに重要な役割を果たす『固有受容感覚』との関係について解説します。
はじめに『固有受容感覚』とは、関節や筋肉・腱・靭帯に存在する受容器が体の位置や動き、力の入れ方・入り方を感知する感覚を指します。これにより私たちは視覚のみに頼らずにバランスを保ち、スムーズな動作を行うことができます。変形性股関節症をお持ちの場合、この固有受容感覚にどのような影響が表れて、姿勢や動きにどのように関係するかをご説明します。
変形性股関節をお持ちの場合、影響の受ける事の多い、関節可動域制限や筋力の低下に加えて、この固有受容器に関わる細胞が劣化し易く、関節の位置関係や力の入れ方が分かりにくくなるのではないかと考えられています。まとめると、関節の固さや筋力以外の要素も加わって、姿勢を保つ事や運動を行う事に悪影響を及ぼすと考えられています。
フィジオセンターではこのような場合、変形をお持ちの股関節の機能だけではなく、課題となる姿勢や動きの確認を行う事に加えて、固有受容感覚に対して働きかける事を目的にバランスエクササイズを実施します。具体的には、足部をバランスパッドなどのツールを用いた状態での、バランストレーニングを行う事や、転倒を予防した環境下で閉眼(目を閉じた状態)でのバランスエクササイズを実施します。
当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形をお持ちの股関節の機能を出来るだけ発揮できるような働きかけを行うため、出来る限り幅広い知見を得て施術・コンディショニングを行っています。
ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志