人工股関節全置換術後の歩行パターンの変化について

人工股関節全置換術後の歩行パターンの変化について

過去のブログでも解説を行いましたが、変形性股関節症は多くの方が悩まされる疾患の一つです。変形が進行すると股関節の痛みや可動域制限により、日常生活に大きな影響を及ぼします。その治療法の一つとして人工股関節全置換術(THA)があり、術後のリハビリテーションは、機能回復において非常に重要な役割を果たします。

本日のブログでは、人工股関節全置換術後の歩くフォームが1年後にどのような傾向があるのかを分析した研究をもとに、術後のリハビリテーションの重要性について解説します。

術後12月までの間に歩行速度や下肢の対称性などは改善が認められましたが、骨盤の前傾(骨盤の反り腰の方向)角度は術後12か月後に増加した事が示されています。つまり、股関節の伸展角度が不足している可能性が指摘されています。

フィジオセンターでは、変形性股関節症の人工股関節全置換術後の方がご利用頂く場合、
歩行のフォームを確認した上で、先に述べた股関節の伸展角度や機能低下が継続する場合のある体幹のインナーマッスルの機能、股関節周囲筋の筋機能などを合わせて確認を行います。
術後は多くの痛みが軽減し動きやすくなりますが、対象者の方によっては機能低下が継続する部分をお持ちの事もあり、その部分に対して施術やコンディショニングを実施します。

当センターでは、保険外・自費でのリハビリテーションサービスを提供しております。人工股関節全置換術退院後の医療機関での外来リハビリテーションが処方・実施されていない方、もしくは外来でのリハビリテーションが算定日数制限のため終了された方々に向け、股関節の機能をよりしっかりと引き出すためのアプローチがを実施しています。

ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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