本日のブログでは、人工股関節全置換術(THA)および人工膝関節全置換術(TKA)を受けた対象者の方々の転倒リスク要因を調査した研究をご紹介します。
転倒は、人工股関節全置換術(THA)・人工膝関節全置換術(TKA)後の対象者に頻繁に発生し、そのリスク因子は多岐にわたるとされています。入院中の転倒のリスク要因については、人工関節の再手術の方、手術後の合併症や併存疾患をお持ちの方、電解質異常、貧血などが関連している事が示されています。
退院後の転倒リスク要因としては、薬剤の使用、精神疾患治療中、一人暮らし、過去の転倒歴、
膝関節可動域の低下、足関節可動域の低下、高度の脊柱後弯などが挙げられています。
フィジオセンターでは、このような研究の結果がある事を背景に、人工股関節全置換術(THA)および人工膝関節全置換術(TKA)術後の方にご利用頂く場合に、手術後の股関節や膝関節の機能を確認するだけではなく、足関節の可動域の確認やバランス機能に深く関与する足指の動き、背骨のアライメント修正など全身的な観点から動きを確認した上で、バランスエクササイズを実施し転倒のリスクを軽減するように働きかけます。
当センターでは、保険外・自費でのリハビリテーションサービスを提供しております。手術後に医療機関での外来リハビリテーションが処方・実施されていない方、もしくはリハビリテーションが算定日数制限のため終了された方々に向け、手術を行われた股関節や膝関節の機能だけに着目するのではなく、全身的な観点から施術・コンディショニングを実施しています。
ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志