変形性股関節症とキッチンでの立ち姿勢の工夫について

変形性股関節症とキッチンでの立ち姿勢の工夫について

本日のブログでは、クライアントの方からご質問を頂く事の多い、キッチンでの立ち姿勢の工夫について解説します。変形性股関節症をお持ちの方にとって、キッチンでの調理や家事など、長時間立ち続ける作業は痛みを引き起こしやすい場面のひとつです。特に集中して作業する時間帯には、知らぬ間に痛みが増してしまうことも、多くお伺いします。ここからは、キッチンで長時間立つ際に股関節への負担を減らし、痛みを軽減するための具体的な工夫について、ご紹介します。

1つ目は、立ち姿勢を工夫する事です。キッチンで長く立っていると、無意識に片脚へ体重をかけたり、反り腰になったりする方が多いようです。こうした姿勢は股関節への負担を増やしてしまいます。工夫の例として、足幅は肩幅程度に開き、左右均等に体重を乗せ事、腰を反らせすぎず、お腹に軽く力を入れて立つ事などが考えられます。

2つ目は、作業台や流し台の高さを調整する事です。キッチンの作業では、前かがみ姿勢が続くことで体幹や股関節のインナーマッスルの機能が低下する事で、股関節や腰に負担がかかりやすくなります。工夫の例としては、調理台が低い場合は、台にまな板を重ねるなどして高さを作業のしやすい高さに調整を行う事、洗い物をする際も、シンクに台やすのこを置いて高さを調整する事などが考えられます。このような工夫により、無理にかがむ動作が減り、腰や股関節周囲の負担が軽減される事がわかっています。

3つ目は、こまめに体重移動と休憩を取り入れる事です。同じ姿勢で立ち続けることが痛みを引き起こす大きな原因と考えられるため、以下の工夫が考えられます。調理中も、定期的に意識して左右交互に体重を移動する事、10〜15分に一度は作業の合間に足踏みや軽いストレッチを行う事などの工夫を取り入れる事で、血流が促進され、筋肉の過剰な緊張を予防する事が期待できます。

当センターでは、保険外・自費でのリハビリテーションサービスを提供しております。変形性股関節症をお持ちの方で、医療機関での外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方がに対して、変形性股関節症をお持ちの方にとって、より良い股関節の管理方法について日常生活での股関節の負担の少ない姿勢や動き方などを併せてご提案しています。

ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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