サルコペニア肥満が変形性股関節症に与える影響について

サルコペニア肥満が変形性股関節症に与える影響について

過去のブログでは、変形性股関節症に加えて肥満傾向をお持ちの方の場合、股関節に加わるストレスが増加し易い事を解説しました。本日のブログでは体重やBMI(体格指数)では図る事の難しい「隠れたリスク因子」となるサルコペニア肥満と変形性股関節との関係について解説します。

本日は、2018年のレビュー論文(Godziuk et al., 2018)をもとに、リハビリテーションや予防・介入における新たな視点をご紹介します。

□サルコペニア肥満とは?
「サルコペニア肥満」とは、筋肉量の低下(サルコペニア)と脂肪量の増加(肥満)が同時に存在する状態を指します。高齢者の方や慢性疾患を持つ方に多く、肥満傾向をお持ちの中でも筋力や筋肉の量が著しく低下しているため、機能障害や転倒リスク、人工股関節置換術後合併症のリスクが高いことが知られています。

この状態は、単なる肥満やサルコペニア以上に、身体機能の低下・感染症の発症率・術後回復の遅延などに深く関連することが近年の研究で報告されています。

□変形性股関節症をお持ちの方がサルコペニア肥満に陥り易い点については以下の点が考えられます。

1つ目は、変形性股関節症による股関節痛により運動量・活動量が低下する事です。

2つ目は、ご年齢を重ねる事に筋肉量が減少する事
このような「活動低下 → 筋肉の萎縮 → 脂肪増加」の負の連鎖が、サルコペニア肥満を助長すると考えます。

□人工股関節置換との関係
変形性股関節症が進行すると人工股関節置換が選択されますが、サルコペニア肥満の患者は術後回復が遅れやすく、感染症リスクも高いという報告があります。加えて筋肉量の低下により、術後の立ち上がりや歩行の回復が遅れる可能性が高く、在院日数の延長にもつながります。

これらの不具合を少なくするためには、体重をコントロールしつつ全身の筋肉量を保つ事が非常に大切です。

当センターでは変形性股関節症・変形性膝関節症をお持ちの方で、外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方に対して、変形性股関節症・変形性膝関節症をお持ちの股関節に対して最適と考えられる施術・コンディショニングをご提案しています。

ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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