― Redcordを用いたコアスタビリティ改善アプローチ ―
運動器リハビリテーションの分野では、近年 神経‐筋制御(neuromuscular control) を重視した治療アプローチが注目されています。
その代表的な概念の一つが、ノルウェーで開発された Neurac(Neuromuscular Activation) Therapy (旧Neurac1)です。

今回、インターリハ株式会社が提供する Redcord(レッドコード)システム を用いた
Neurac Therapy Basic研修 について評価から治療までの実践的なアプローチを紹介いたします。
Redcordを用いたNeurac Therapy
Neurac Therapyでは、天井から吊り下げられたスリングシステムである Redcord を使用します。
スリングによって身体の一部を支持することで
- 重力負荷の調整
- 不安定環境の設定
- 関節への負担軽減
が可能となり、神経筋機能の活性化を目的とした運動療法を安全に実施することができます。

インターリハ株式会社のレッドコードクラブでも紹介されているように、
Redcordは単なる筋力トレーニングではなく、
神経‐筋の再教育(neuromuscular activation)
を目的とした治療システムです。
コアスタビリティ領域へのアプローチ
Neurac Therapy Basicでは、特に 腰椎‐骨盤帯(Lumbo-pelvic region) に対するアプローチを中心に学びます。
腰椎‐骨盤帯は
- 体幹安定性
- 下肢運動の基盤
- 効率的な運動連鎖
において重要な役割を担う領域です。
Redcordを使用することで、体幹や骨盤の支持を調整しながら
- 骨盤安定化エクササイズ
- 股関節周囲筋の協調運動
- 体幹筋群の活動促通
など、コアスタビリティを高める運動療法を段階的に実施することができます。
漸増的負荷による運動療法で、Neurac Therapyの特徴の一つが漸増的負荷(progressive loading)
です。
運動療法の中で
- 支持点の調整
- スリングの高さ変更
- 不安定性の増加
- 運動範囲の拡大
などを組み合わせることで、患者の状態に合わせて 段階的に運動負荷を高めていきます。

この方法により
- 安全性を確保しながら
- 神経筋制御を改善し
- 機能的な運動パターンを再獲得
することが可能になります。
ウィークリンク(Weak Link)の評価
Neurac Therapyでは、運動評価の中でWeak Link(ウィークリンク)を特定することが重要とされています。Weak Linkとは運動連鎖の中で神経‐筋の伝達機能が低下している部分を指します。
例えば体幹‐下肢の範囲では
- 体幹安定性の低下(深層筋機能の低下)
- 股関節筋群の活動低下
- 代償運動の出現
などが見られる場合、その部位がWeak Linkとして評価されます。
Neuracでは、Redcordを用いた評価テストを通してWeak Linkを特定し、
問題となる部位に対してターゲットを絞った治療アプローチ
を行います。
実技中心の研修で臨床応用を学ぶ
Neurac Therapy Basic研修では、講義だけでなく 実技中心のトレーニング が行われます。
参加者同士で
- 評価方法(機能評価)
- スリングの設定(Neurac テスト)
- エクササイズの実施(Neurac治療)
- 再評価(再度、機能評価)
を実際に体験しながら学ぶことで、臨床現場で活用できる技術を習得することができます。

まとめ
Neurac Therapy Basicでは、Redcordを用いた
- コアスタビリティ改善
- 腰椎‐骨盤帯機能の向上
- Weak Link評価
- 神経‐筋制御の再教育
といった臨床に直結するアプローチを体系的に習得します。
講習会の参加に関しては、インターリハ株式会社HPまでhttps://www.irc-web.co.jp/redcord/seminar/2026032829