拡散型圧力波 法人様出張セミナー開催

拡散型圧力波 法人様出張セミナー開催



6月20日、岩手県の盛岡友愛病院様を訪問し、拡散型圧力波に関する法人出張セミナーを開催いたしました。

今回のセミナーは、これから拡散型圧力波を臨床でご使用いただくための導入時研修として実施したものです。当日は、理学療法士・作業療法士のスタッフの方を中心に、約20名のスタッフの皆様にお集まりいただきました。お忙しい業務の合間にもかかわらず、多くの方にご参加いただき、終始熱心な雰囲気の中で進行することができました。

拡散型圧力波とは

拡散型圧力波は、皮膚表面から体内へ機械的な刺激を加える治療機器の一つです。圧力波による刺激は、組織に対して一定の機械的負荷を与えることで、痛みの軽減、組織の柔軟性改善、筋緊張へのアプローチなど、さまざまな臨床場面で活用されています。

セミナー前半では、まず拡散型圧力波の基本的なメカニズムについて解説しました。どのような刺激が身体に加わるのか、刺激の深達性や出力設定をどのように考えるのか、また臨床で使用する際に注意すべき点について、基本から整理してお伝えしました。

拡散型圧力波は、単に「機器を当てる」だけではなく、対象となる組織、目的、患者様の状態に応じて、刺激部位や出力(bar)、刺激頻度(Hz)、アプリケーターの選択を検討することが重要です。そのため、導入時には機器の操作方法だけでなく、臨床推論と組み合わせて使用する視点が大切だと考えています。

先行研究と臨床での活用

続いて、拡散型圧力波に関する先行研究についてご紹介しました。

特に今回は、痙縮に対する使用と、整形外科分野での使用を中心に取り上げました。痙縮に対しては、筋緊張の変化や関節可動域への影響などが報告されており、脳卒中後の上肢・下肢へのアプローチにおいて注目されています。

一方、整形外科分野では、腱付着部の痛み、筋・筋膜性の痛み、慢性的な軟部組織のトラブルなどに対して、拡散型圧力波が選択肢の一つとして用いられることがあります。もちろん、すべての症状に一律に使用できるものではなく、適応と禁忌を理解したうえで、安全に活用することが大切です。

今回のセミナーでは、研究で示されている内容を臨床場面にどのように落とし込むかについても解説しました。論文上の結果をそのまま当てはめるのではなく、患者様の評価、症状の背景、治療目的を整理したうえで、どのように刺激を組み立てるかを考えることが重要です。

実際の刺激方法を体験

講義の後半では、実際の刺激方法についてデモンストレーションを行いました。

縮に対する使用では、どの筋に対して、どの方向から、どの程度の出力で刺激を加えるのかを確認しました。また、整形外科分野での使用では、疼痛部位だけに注目するのではなく、周囲組織の状態や動作との関連を考えながら刺激部位を選択する方法をお伝えしました。

その後、参加されたスタッフの皆様にも実際に機器を操作していただきました。ハンドピースの持ち方、皮膚への当て方、圧のかけ方、患者様への声かけ、出力調整の考え方など、実技を通して確認していただきました。

実際に使用してみることで、音や振動、刺激感、手に伝わる感覚など、座学だけでは分かりにくい部分も体感していただけたのではないかと思います。機器を安全かつ効果的に活用するためには、このような体験を通した理解が非常に重要です。

積極的な質疑応答も

セミナー中には、参加者の皆様から多くのご質問をいただきました。

「どの程度の出力から開始すればよいか」
「治療頻度や時間はどのように考えるべきか」
「患者様への説明はどのように行うとよいか」

など、実際の臨床を想定した具体的な質問が多く、皆様の関心の高さが感じられました。こちらから一方的にお伝えするだけでなく、現場での疑問を共有しながら進めることで、より実践的な研修になったと感じています。

また、スタッフの皆様が互いに確認し合いながら機器を操作されている姿も印象的でした。新しい機器を導入する際には、個人の理解だけでなく、チームとして共通認識を持つことがとても大切です。今回のセミナーが、今後の院内での安全な運用や臨床活用の一助となれば幸いです。

フィジオセンターでは出張セミナーも開催しています

フィジオセンターでは、施設様・法人様向けに、出張セミナーを開催しています。

今回は機器導入時の研修内容でしたが、このような内容に加えて、当センターで実際に行っている評価方法やアプローチ内容についての研修も開催しており、施設様のご要望に応じて内容を調整することが可能です。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。


理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP)/マリガンコンセプト認定理学療法士
日本体外衝撃波医学会認定 運動器体外衝撃波治療施術者
LSVT® BIG認定セラピスト BFJ公認野球指導者 基礎I U-15
フットコントロールトレーナー LICENSE B
津田 泰志

フィジオセンター
TEL:03-6402-7755

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