今回のブログでは変形性股関節症をお持ちの方が、時折お持ちの症状である、太ももの裏側の筋肉『ハムストリングスの痛み・張り』について解説します。
『ハムストリングス』は、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋の3つの筋肉の総称です。筋肉の大まかな作用は、股関節の伸展(太ももの後方への動き)・膝関節の屈曲(膝を曲げる動き)です。このハムストリングスですが、変形性股関節症をお持ちの方に痛みや張りが生じる事があります。考えられる理由の一つとして、股関節の殿部(お尻)の筋肉である大殿筋の機能が低下しており、歩行の際にハムストリングスが代償的(機能を補うため)に強くに活動している事が考えられます。もう一つの理由として、骨盤帯(仙腸関節)の不安定性がある場合に、ハムストリングスが骨盤帯を安定させるために余分に活動する事が研究で指摘されています。
フィジオセンターではこのようなハムストリングスに痛みがある場合、即時的に大殿筋の機能をサポートして歩行した際にお持ちの症状が軽減するか?もしくは、骨盤帯の安定性を高める徒手的な操作(手でサポート)を行った際、前後で症状が変化するか?などを確認して、その方がお持ちの症状に対して、できる限り最適なプログラムを提供するように努めています。
フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、医療機関でのリハビリテーションや介護保険のサービスと併用も可能です。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志