変形性股関節症と骨盤大腿リズムについて

変形性股関節症と骨盤大腿リズムについて

今回のブログでは、股関節の曲がる角度に関係のある『骨盤大腿リズム』について解説します。

『骨盤大腿リズム』とは、股関節屈曲運動時(股関節を曲げる時)の骨盤後方傾斜(腰が丸くなる動き)と大腿挙上(太ももがお腹に近づく動き)の協調した動きを指します。

変形性股関節症をお持ちの方の場合、股関節の曲がりにくさが、靴下を履く動作や足趾の爪を切る動作の行いにくさの原因となる事があります。股関節の変形が進んでしまうと、どうしも固さは強くなる傾向がありますが、変形の影響が少ない状況で曲がりにくさが出る場合にはどのような原因が考えられるでしょうか?

1つの理由として『骨盤大腿リズム』の乱れが挙げられます。固定した骨盤と大腿骨の動きだけで股関節の曲がる動きを見た場合は約90°程度の角度である事がわかっていますが、正常の可動域は120°程度とされるため、2つの角度の差である30°は骨盤や腰椎(背骨の腰の部分)の動きであるとされています。

そのため、股関節を曲げる動きの際に骨盤や腰椎(背骨の腰の部分)が丸くなる動きが少ない場合は、結果として股関節の曲がる動きが小さくなってしまい、日常生活に不具合を生じる事があります。

フィジオセンターでは、このような場合、股関節の動きを確認するだけではなく、股関節を曲げる際に必要な骨盤や腰椎(背骨の腰の部分)、また影響がより広範囲に及ぶ場合は胸椎(背骨の旨の部分)や肋骨周りの動きも併せて確認し必要なコンディショニング・施術を行います。

フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、変形の影響お持ちの股関節だけではなく、全身的に姿勢や動きを拝見して、どのような体の使い方を行う事で股関節の負担を軽減する事ができるかをご提案しています。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。 

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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