今回のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方に関わりの深い、Hip-Spine Syndromeという概念についてご説明します。
この、Hip-Spine Syndromeは、1983年に発表された論文にて提唱された概念です。かなり古い論文となりますが、現在でも国内・国外の股関節と脊柱に関わる多くの論文に引用されており、コンディショニング・リハビリを進めていく上でも大切な考え方となります。
この論文では、股関節と脊柱の両方に疾患を持つ対象者を、4つに分けて考えています。
①simple type=股関節と脊椎どちらか一方が症状の原因であるもの
②complex type=股関節と脊椎両方に同じ時期の変形を認め、両方が原因になる症状をもつもの
③secondary type=股関節の病理学的変化に続く脊柱症状を示すもの
④misdiagnosed type=誤った診断・治療がなされたもの
フィジオセンターをご利用頂く対象者様の中にも、変形性股関節症を指摘されてからの経過が長くなると、股関節の不安定性や痛みを避けるための動きが習慣化されるため、脊柱(特に腰椎)に負担がかかっていると思われるケースが少なくありません。
そのため、歩行や立った姿勢など問題となる動きや姿勢を確認しながら、股関節と腰椎が共にどのような関係でお互いの動きをかばいながら、経過されてきたかを検討しながらコンディショニング・リハビリを進めています。
フィジオセンターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、医療機関でのリハビリテーションや介護保険のサービスと併用も可能です。ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP)/マリガンコンセプト認定セラピスト
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志