ダンススポーツ(競技ダンス)を本格的にされている方のコンディショニングの紹介です。
変形性膝関節症、腸脛靭帯炎との診断を受けて、症状の改善と競技復帰を目的に利用を開始されました。
ダンスの姿勢では体幹を直立位に保ったり、後方へ反らせたりすることが多く、さらに軸足が決まっているとのことで、片脚の大腿・膝の前面に負担がかかりやすい状況でした。良い姿勢を保とうと胸を張ることで、上半身が後傾して骨盤が前にシフトしてしまっていました。ダンスの際だけでなく日常でも同じ身体の使い方をされていたので、大腿前面と外側の筋がリラックスできず、常に力が入っていました。それが膝の屈曲制限や痛みにも関係していると考えられました。
硬くなった部分のケアと弱くなった箇所の筋トレはもちろんですが、負担を集中させてしまっていた姿勢、ダンスの際のわずかな骨盤の傾斜を修正し、力を抜くことを課題として取り組んでいただきました。数か月後、ダンス中の痛みは全くなく、姿勢やダンスのフォームも良くなり指導者に褒められた、と嬉しい報告がありました。
フィジオセンターでは、どんなリハビリやトレーニングをするか、に加えて“普段からどう身体を使うか”という質の部分も、クライアントの皆様と相談しながら指導をしています。慢性的な身体の痛みなどのお悩み、スポーツなどのパフォーマンスアップがしたいという方は、ぜひご相談ください。
磯あすか(理学療法士/JSPO-AT)