ダンスのコンディショニング-2

ダンスのコンディショニング-2

ダンススポーツ(競技ダンス)を本格的にされている方のコンディショニング紹介-2です。

変形性膝関節症、腸脛靭帯炎との診断を受けて、症状の改善と競技復帰を目的に利用を継続していただいています。大腿外側が硬いアスリートは多いと思いますが、なぜ硬くなってしまうのか、どうしたら症状が改善するのかは人それぞれです。硬い箇所をほぐすだけで痛みがなくなる方もいれば、ストレッチやリリースを十分に行っても症状がとれない、硬さが変わらないという方もいらっしゃいます。

クライアントさんは足関節の背屈可動域が狭く、内返し・外返し(足底が内側を向く・外側を向く)の動きもスムーズにできませんでした。特に患側は腓骨筋が弱化しており、外がえしの動きをすると・・・股関節伸展位では股関節外旋を、股関節屈曲位では膝の外反の動きによって代償していることが分かりました。つまり、いつも股関節周囲・大腿周囲を硬くして足先の動きをしていたことになります。

足部・足関節が安定したうえで膝や股関節がある程度自由に動けることは、きれいな動きや重心移動のスムーズさにつながると考え、足部・足関節を使うようなバランストレーニングも取り入れました。数週間で足関節の分離運動ができるようになり、片脚立ちの安定性も向上しています。

患部の評価はもちろんですが、下肢全体としてどんな動きをしているか評価することの大切さを感じているところです。この調子で確実に競技復帰ができることを願っています!

磯あすか(理学療法士/JSPO-AT)

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