3回目は、胸椎右凸、腰椎左凸に対するシュノー側弯矯正ブレースを装着しての棒を使用したシュロス法側弯体操をご紹介いたします。前回もご説明しましたが、より効果を出すため、また伸ばす箇所を意識しやすくするためなど、装具を装着してシュロス側弯体操を実施するとストレッチや伸び上がりの効果が高まります。下記のレントゲン写真は向かって左が体の右側、向かって右側が体の左側になるように撮影されています(AP画像といいます。カメラに対して体の正面(体の前)を向けて撮影します)。このような側弯のカーブには、胸椎を右後方から左前方に(体操の写真:下向きになっている黄色い矢印)、腰椎は左後方から右前方に圧をかける形状(体操の写真:上向きになっている黄色い矢印)の側弯ブレースで側弯カーブを修正します。このようにブレースの調整力を与えながら、さらにシュロス体操を行うことで凹部の筋を伸長しながら、凸部の伸長した筋を効率よく収縮させます。下記の座位と立位の写真は、左右の手に棒を掴んでいますが、左手はやや上方と外方に伸ばして、右手は水平位にして脇を締めるようにして意識します。またこのポジションは、シュロス法では、「Th rt L le」という側弯タイプに対する設定となります。座位では、左の臀部の下にタオルをたたんで置くことで骨盤のバランスを整えています。
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シュロス法側弯セラピスト 大田