大腿骨頸部骨折術後とセルフエクササイズの安全性について

大腿骨頸部骨折術後とセルフエクササイズの安全性について

昨日のブログでは、大腿骨頸部骨折術後の股関節伸展制限について解説しました。本日のブログでは、ご自宅で行うセルフエクササイズの安全性について解説します。

大腿骨頸部骨折の手術を受けた後、自宅退院後も継続して適切なセルフエクササイズを行うことは、転倒予防や機能回復の視点から重要です。

セルフエクササイズの代表的な例としては、関節や筋肉のストレッチを行い、 関節の可動域を広げる事や筋肉の柔軟性を高める事。筋力増強トレーニングでは、筋力低下を起こしやすい足の筋力( 太ももや殿部・足首)を改善して、転倒する危険性を低下する事。立位でのバランスエクササイズでは、不安定な環境の中でも姿勢を安定する事で転倒しにくい体づくりを目指す事などが挙げられます。

特に立位でのバランスエクササイズでは、実際に転倒した状況や方向を詳しくお話を伺い、バランスを崩しやすい姿勢や状況に対応するエクササイズを行うことが効果的です。これにより、再転倒するリスクを減らし、より安全な日常生活を目指します。

セルフエクササイズを行う際には、まず安全性を最優先に考える必要があります。お一人で運動を行う場合、不適切なフォームや過剰な負荷により、関節や筋肉を痛めてしまう場合があります。特に高齢者の方の場合、転倒のリスクを伴う運動は慎重に行う必要があります。

フィジオセンターでは、安全を確保しながら難易度の高いトレーニングを実施する環境も整えています。例えば、立位姿勢で床面を意図的に不安定にした状態でのバランス保持や、バランスを崩しやすい方向へのステップエクササイズなどを実施します。これらのエクササイズは、理学療法士などのスタッフと一緒に行うことで、安全に取り組むことができます。

当センターは保険外・自費でのサービス(保険外リハビリテーション・自費リハビリテーション)となるため、大腿骨頸部骨折術後の方のお体の特徴や姿勢・バランスのとり方の特徴を確認して、必要性の高いオーダーメイドのセルフエクササイズ(ご自宅での運動)のご提案を併せて行っています。

ご興味のある方はホームページまたは、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner (CMP) /マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

一覧に戻る
完全予約制
ご予約はこちら