本日のブログでは、定期的にクライアントの方々からご質問を頂く『変形性股関節症の股関節が固くなる理由』について解説します。
股関節の可動域が狭くなる主な原因としては以下の内容が考えらえます。
1つ目は、筋肉や腱の柔軟性が低下する事です。柔軟性が低下する筋肉は、変形を持つ股関節をどのようにかばっているかでも個人差が大きい点になりますが、多くのクライアントの方々が臼蓋被覆が低下しているため、筋肉が股関節の機能をかばうために余分に活動する事が可動域制限の原因となります。
2つ目は、 関節包・靭帯の拘縮です。関節包(関節を包む結合組織)が硬くなると、関節の可動域が低下します。特に、股関節内での長期間の炎症が続いてしまう事で関節包が線維化しやすくなると考えられています。
3つ目は、関節自体の変形の影響です。変形性股関節症をお持ちの股関節では、軟骨の摩耗や骨棘の形成が進む事に加えて、関節裂隙(関節の隙間)が狭くなる事で関節の動きが制限されます。
フィジオセンターでは、変形性股関節症をお持ちの方の経過や関節の変形の程度、痛みの有無、関節可動域制限がある方向、動きの制限に関わっている筋肉や腱、関節包や靭帯の影響を理学的な所見を組み合わせて、どのような原因で現在の関節可動域制限が出現しているかを確認しています。
当センターでは変形性股関節症をお持ちの方で、医療機関での外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方に対して、股関節への可動域制限の影響をできるだけ軽減するために、その方の股関節の関節可動域制限の原因を考察しオーダーメイドの施術・コンディショニングを行っています。。
ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志