両側変形性股関節症と体重管理について

両側変形性股関節症と体重管理について

本日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの場合に、出来るだけ関節の良い状態を保つ上で大切な体重管理について解説します。

体重の増加は、歩行や立ち上がり動作の際に股関節にかかる負荷を増大し、軟骨の摩耗を促進します。​これにより、変形性股関節症をお持ちの方の股関節に悪影響を及ぼすリスクが高まることが知られています。​さらに、体重が増加している場合は全身性の炎症状態を引き起こしやすいと考えられています。​

特に体重が多い方々に関しては、減量を行う事により股関節への負荷が軽減され、痛みの緩和や股関節機能の改善が期待できます。

効果的な体重管理には、以下の要素が重要とされています。

1つ目はバランスの取れた食事を摂取する事です。 栄養価が高く、カロリーコントロールされた食事は、体重減少と股関節の健康維持に不可欠です。​特に、超加工食品(ポテトチップス・クッキー・ピザ・アイスクリーム・チョコレートなど)の摂取を控えることが推奨されます。近年の論文では、超加工食品の摂取が筋肉内脂肪の増加と関連し、関節の炎症に関与する可能性が指摘されています。 ​

2つ目は定期的な運動を行う事です。 適度な運動は、体重管理と関節機能の維持に役立ちます。過去のブログでも述べた通り変形性股関節症に対する理解(教育)、運動、食事介入が変形性股関節症および膝関節症の管理において重要である事が報告されています。​

変形性股関節症の管理において、体重管理は大変重要な要素です。​適切な食事、定期的な運動、専門的な知識の理解を組み合わせることで、症状の緩和と生活の質の向上が期待できます。​フィジオセンターでは、クライアントの方々お一人おひとりに合わせた運動プログラムを提供し、変形性股関節症に対してサポートを行っています。

当センターでは変形性股関節症をお持ちの方で、外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方に対して、変形性股関節症をお持ちの股関節に対して最適と考えられる施術・コンディショニングをご提案しています。

ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト
津田 泰志

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