特発性側弯症の予防と保護者の皆さまへのご案内

特発性側弯症の予防と保護者の皆さまへのご案内

側弯症の予防には、日常の姿勢に対する意識が非常に重要です。学校健診などで「側弯の疑いがあります」「整形外科の受診をおすすめします」と通知を受けた保護者の方々は、きっとご心配されていることでしょう。

無理もありません。「背骨が曲がっている」「C字型やS字型に変形しているかもしれない」と言われたら、誰しも不安になりますよね。

まず大切なのは、現在どの程度の湾曲やねじれが生じているのか、また**骨の成長段階(リッサーサイン)**がどの程度かを正しく把握することです。これらの情報によって、今後の側弯の進行リスクや治療方針が大きく変わります。

特に骨の成長が活発な思春期の数年間は、側弯症が進行しやすい時期でもあります。そのため、定期的な専門医での診察と観察を通じて、経過をしっかり確認していくことが大切です。

同時に、日常生活における姿勢への意識も、側弯症の予防や悪化防止に大きく関わってきます。子どもの体は、まだ骨や関節が未成熟で柔軟性が高く、10代後半になるにつれて徐々に骨格がしっかりと形成されていきます。つまり、成長途中の時期は**“曲がりやすい”状態にある**ということを理解しておく必要があります。

したがって、側弯の進行を防ぐためには、以下のような対応が効果的です:

  • 定期的に姿勢をチェックする習慣をつける
  • 日頃から「良い姿勢」を意識する
  • 適度な体幹トレーニングを取り入れる(下の写真:体幹筋トレーニングの一部)

下の写真には、正しい立ち姿勢・座り姿勢の例を示しています。これらを日常生活に取り入れることで、背骨への過剰な負担を減らし、身体のバランスを保つサポートとなります。

当センターでは、低学年のお子様のための分かりやすい体操から、専門的なシュロス側弯体操までご提供させて頂きます。もし健診や整形外科で側弯症と診断されて、ご心配になられたら是非ご連絡ください。専門の理学療法士がご対応させて頂きます。

東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

お問い合わせ先:info@physiocenter.jp

電話:03-6402-7755

理学療法士、ドイツ公認シュロス側弯症セラピスト:大田

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