実は、日常生活での姿勢の改善や体幹を強化する体操は、経過観察中でも安全に取り組むことができ、側弯症の進行予防に役立ちます。
特に、ドイツ発祥の「シュロス法」は、各個人の側弯のタイプに合わせた三次元的な運動療法で、効果的な姿勢改善が期待できます。この方法は、特発性側弯症の進行を抑えるために、呼吸法や特定のエクササイズを組み合わせて行います。日本でも、理学療法士の指導のもと、シュロス法を取り入れた運動療法が行われており、実際に改善が見られたケースも報告されています。
また、日常生活での姿勢の意識や、体幹を鍛えるエクササイズも重要です。例えば、四つ這いの姿勢で行う「キャットバック」や、横向きで体を支える「サイドプランク」などは、体幹の安定性を高め、姿勢の改善に寄与します。
当センターでは、シュロス法側弯体操を取り入れて、個々の側弯タイプに合わせた体操を指導し、自宅でのセルフエクササイズをサポートしています 。これらの取り組みは、経過観察中の期間を有効に活用し、側弯症の進行を防ぐための一助となります。不安を感じる保護者の方々は、専門の医療機関や理学療法士に相談し、適切な運動療法を取り入れることを検討されてはいかがでしょうか。
東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター
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理学療法士、ドイツ公認シュロス側弯症セラピスト:大田