先日のコンディショニングを少し紹介します。
このブログをご覧の皆さんは、片脚立ちをしたまま頭(と首)だけ左右を振り向けますか?
簡単そうに思えますが、やってみると結構難しくてバランスを崩し、横に倒れてしまいがちです。スポーツをやっている方なら目を開けていれば片脚立ちは簡単にできると思いますが、そこに頭頚部の動きを入れると、軸回旋だけでなく頭の位置が横にずれてバランスを崩しやすいです。自分では軸回旋をしているつもりでも余分な動きが加わるので、思った以上に身体が大きく動いて重心がずれてしまうのです。
この時のコンディショニングでは、顔が向いた方にバランスを崩していて、上半身の位置から頭の位置がずれてしまっていました。そこで、頭を胸郭の上に載せたままで振り向く練習をしていただきました。はじめは鏡を見てもらいましたが、慣れてきたら鏡を見ずに自分の身体の感覚を頼りに練習しました。
スポーツ中、特に試合では「こうやって動こう」と考えている時間がなく、瞬時に環境や相手の動きに反応しないといけないことが多いです。そのため自動的に動けるまで何度も練習を繰り返すわけですが、精度を上げるためにはプレーの前に自分の身体が思い通りに動けているか確認してみるのがお勧めです。さらに、目で見た動きよりも身体の中で感じ取った動きが重要です!
フィジオセンターでは、基礎的な動きが適切にできるようにケアやコンディショニングを行っています。上記のような動きの質を高めるトレーニングも行います。慢性の怪我や手術後はもちろん、パフォーマンスアップのためにもぜひ一度ご相談ください。
磯あすか(理学療法士/日本スポーツ協会公認AT)