華やかに鍵盤を操るピアニストたち。
一見、優雅なその演奏の裏には、想像以上の身体的負担が隠れています。
特に、固定された椅子に長時間座ったまま、上半身を大きくダイナミックに動かすピアノ演奏では、次のような身体の機能が求められます:
- 脊柱の柔軟性
- 腰椎―骨盤―股関節の安定性と可動性
- コア(体幹)の安定力
- 肩関節や肩甲帯のスムーズな動き
これらがうまく連動していないと、腰痛、背部のこり、肩の違和感、さらには指先の過緊張にもつながる可能性があります。
側弯症・腰痛・肩の不調…その原因、実は「動きの土台」にあるかもしれません
特に以下のような方は要注意です:
- 就学時に側弯症と指摘された、または治療していた経験がある方
- 慢性的な腰痛症
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- または、猫背や姿勢の崩れが気になる方
これらの症状は、単なる「疲れ」ではなく、身体のバランス機能の低下が根本にあることも少なくありません。
たとえば、脊柱の柔軟性が不足していると、上半身の動きが硬くなり、演奏時に余分な力が肩や腰に集中します。
さらに、骨盤や股関節が安定していないと、座った状態での上半身の操作が不安定になり、無意識のうちに体に負担をかけるフォームになってしまうのです。
では、何をチェックすればいいの?
- 脊柱の形状やしなやかさは十分か?
- 骨盤の角度はニュートラルか?
- 股関節の左右差や可動性は?
- 体幹(コア)はしっかり働いているか?
これらを一つずつ確認・改善していくことで、演奏時の負担は大きく軽減されます。
結果として、動きが自由になり、音の表現力も高まる—そんな変化を実感する方が増えています。
ピアノ演奏も「全身運動」だからこそ、身体の土台を整える
音楽は感情を伝える芸術であると同時に、演奏は「高度な全身運動」。
だからこそ、表現力と身体機能はセットで考えることが重要なのです。
特にプロ・セミプロの方にとっては、パフォーマンスの質を維持し続けるための「からだのメンテナンス」は欠かせません。
もし、あなたが…
- 「弾いているときに腰がつらい」
- 「背中がガチガチになる」
- 「肩が痛くて手が伸びない」
- 「昔から側弯症があって、姿勢が気になる」
…そんなお悩みを感じているなら、一度ご自身の身体バランスをチェックしてみませんか?
フィジオセンターでは…
ピアニストや演奏家に向けた身体評価・姿勢改善・機能回復プログラムを提供しています。
身体の動きを根本から見直すことで、「もっとラクに、もっと自由に」演奏できる身体をつくりましょう。
東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター
問い合わせ:info@physiocenter.jp
TEL:03-6402-7755
担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田