受験勉強と姿勢の話〜見えないところで進むカラダへの負担〜 受験シーズン中の「経過観察」の注意点

受験勉強と姿勢の話〜見えないところで進むカラダへの負担〜 受験シーズン中の「経過観察」の注意点

中学生や高校生にとって、受験勉強は人生の大きな節目のひとつです。毎日机に向かい、何時間も座って勉強する生活は、「努力の証」と言えるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。その“座り続ける姿勢”が、知らないうちに体へ大きな負担をかけているかもしれないのです。

長時間同じ姿勢で座っていると、体を支える筋肉や骨にじわじわと負担がかかります。特に、猫背のような悪い姿勢が続くと、腰や背中への圧力が強まり、筋肉が緊張して固くなりやすくなります。

実際の研究でも、長時間の座りっぱなしや姿勢の悪さは、腰痛や「筋骨格系の不調(MSDs)」と深く関係していることがわかっています。さらに、受験のストレスやプレッシャーが加わると、そのリスクはさらに高まるのです。

中でも注意が必要なのが、「軽い側弯症(そくわんしょう)」と診断された人です。側弯症は背骨が左右にゆがんでしまう病気で、初めのうちは痛みなどの症状がないことも多く、気づきにくいのが特徴です。でも、成長期と受験期が重なってしまうと、姿勢の悪さや長時間の勉強によって、症状が一気に進んでしまうケースもあります。

特に受験期の生徒は、「少しでも長く勉強しなきゃ」と思うあまり、姿勢や体の変化に気づきにくくなります。でも、本当に大切なのは「健康な体で受験に臨むこと」。姿勢が悪いままでは集中力が続かず、かえって勉強の効率が落ちてしまうこともあるんです。

受験はもちろん大事。でも、それ以上に大切なのは、受験の先にある「これからの人生」を、元気な体で歩んでいくことです。もし側弯症と診断されたら、定期的に姿勢をチェックし、できることから少しずつ姿勢改善に取り組んでいきましょう。

東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター

 問い合わせ:info@physiocenter.jp

TEL:03-6402-7755

担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田

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