受験シーズンになると、どうしても増えてしまうのが「座りっぱなしの勉強時間」。
集中してがんばる姿は頼もしいけれど、側弯症を持つお子さんにとっては、
その時間が背骨や筋肉にとって負担になっている可能性があるんです。
「姿勢が悪いだけで悪化のリスク?」
最新の研究では、猫背などの悪い座位姿勢を30分以上続けると、腰や体幹の筋肉に負担がかかり、不快感が増すという結果が出ています。
特に慢性的に腰や背中に不調を抱える人は、その不快感がさらに大きくなる傾向があることが分かっています。
つまり、背骨にすでに湾曲がある側弯症の子どもたちは、普通の子よりも姿勢の影響を受けやすく、
座る姿勢を放っておくと、側弯の進行や痛みの原因になりかねないということなんです。
受験勉強に集中している「今」こそ注意!
多くの中高生は、長時間の勉強で自然と背中が丸まりがち。
でも側弯症のある子にとって、それは「背骨にさらに負担をかける姿勢」。
以下のような習慣は、症状の悪化を招くリスクになります。
- ✖ 猫背や片側に傾いた座り方
- ✖ 長時間、同じ姿勢で座りっぱなし
- ✖ 机と椅子の高さが合っていない
今日からできる!姿勢ケアアドバイス
受験勉強を邪魔せず、体を守るためのちょっとした工夫を紹介します。
☑ 30〜40分ごとに立ち上がってストレッチ
☑ 椅子は深く腰かけて、骨盤を立てる意識を
☑ 必要なら、背中や腰にクッションでサポート
☑ 机と椅子の高さを体に合ったものに見直す
☑ 可能なら整形外科医や理学療法士に姿勢指導を受ける
「勉強の効率」も「健康な体」も、どちらも大切だからこそ、
良い姿勢は親子で一緒に取り組むサポート習慣なんです。
受験のラストスパート、頑張るお子さんの体はとてもデリケートです。
特に成長期で側弯症のあるお子さんにとっては、
「座り姿勢の質」そのものが健康を左右する時期とも言えます。
「今だけだから…」と無理をさせず、
小さなケアを日常に取り入れて、大切な背骨を守ってあげましょう。
がんばる受験生を、“姿勢”からも応援していきましょう。ご心配事があれば、ぜひフィジオセンターの側弯症専門セラピストにご相談ください。
東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター
問い合わせ:info@physiocenter.jp
TEL:03-6402-7755
担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田