専門職の方向けセミナー開催報告

専門職の方向けセミナー開催報告

見落とされがちな「足部と股関節」の深い関係とは

「股関節が痛い」「歩くと違和感がある」このような症状があると、多くの方は股関節そのものに原因があると考えるのではないでしょうか。しかし実際には、足の機能低下が股関節や体の動きに影響しているケースは少なくありません。フィジオセンターでは、こうした身体のつながりに着目し、日々の施術やコンディショニング・運動指導を提供しています。

先日、理学療法士などの専門職の方を対象に、「足部と股関節の機能的な関係」をテーマとしたオンラインセミナーを開催しました。今回は、その内容の一部を一般の方にも分かりやすくご紹介します。

□足は「体を支える土台」

私たちは立つ・歩く・座るといった動作を無意識に行っていますが、そのすべての始まりは足です。足部は、体重を地面に伝える、バランスを保つ、衝撃を吸収するといった重要な役割を担っています。

この足の機能が低下すると、体は別の場所でそれを補おうとします。その代表的な影響を受けるのが股関節です。

足と股関節は「お互いを補い合う関係」と考えられます。足関節の動きが硬くなると、歩行や立ち上がり動作で股関節に余計な負担がかかります。反対に、股関節の動きが悪くなると、足部で無理にバランスを取ろうとしてしまうため、足部のトラブルにつながることもあります。

このように、足部と股関節はどちらかがうまく働かないと、もう一方が無理をする関係にあります。専門的には、これを「トレードオフ」と呼ばれます。

このような関係を把握した上で、フィジオセンターでは、足部の動きを引き出す運動や、股関節と足部を一緒に使うバランス練習などを行います。例としては、足指を使うエクササイズ、片脚立ちでの安定性トレーニング、股関節周りの筋肉を適切に使う運動などを組み合わせることで、股関節の痛みや動かしにくさが軽減するケースも多く見られます。

フィジオセンターでは、「痛い場所=原因の場所」とは限らないという視点を大切にしています。股関節の不調や歩きにくさでお悩みの方は、一度、足部の状態にも目を向ける事が大切かもしれません。

フィジオセンターでは、お一人おひとりの身体の使い方を丁寧に評価し、無理のない施術・コンディショニング方法をご提案しています。ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

理学療法士/保健医療科学修士号/認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP)/LSVT® BIG 認定セラピスト
日本体外衝撃波医学会認定 運動器体外衝撃波治療施術者
BFJ公認野球指導者 基礎I U-15
津田 泰志

フィジオセンター
TEL:03-6402-7755

一覧に戻る
完全予約制
ご予約はこちら