なぜ「経過観察」中に側弯体操を勧められないことがあるのか? 分かりやすく解説 Part1 ‐ 「経過観察」とは「放置」ではありません

なぜ「経過観察」中に側弯体操を勧められないことがあるのか? 分かりやすく解説 Part1 ‐ 「経過観察」とは「放置」ではありません

腰痛や首の痛みで整形外科を受診すると、「筋力が落ちていますね」「ストレートネックですね」
「猫背気味ですね」といった説明を受け、「背中を伸ばす」「顎を引く」「左右に偏らないように」など、姿勢を意識することやストレッチ、筋力トレーニングを勧められることはよくあります。
つまり、姿勢を整えるために体を動かすことは、一般的な整形外科診療やリハビリテーションでは自然な流れです。

ところが、側弯症と診断され、「経過観察」と言われた場合には、
「特に体操は指示されなかった」、「様子を見ましょうと言われただけ」という経験をする方も少なくありません。これは、「体操が意味がないから」ではなく、国内の医療の仕組みや考え方による理由が関係しています。


①「経過観察」とは「放置」ではありません。
側弯症、とくに成長期の子どもに多い特発性側弯症では、
・今どれくらい曲がっているか
・これから進行する可能性があるか
を定期的に確認することがとても重要です。
そのため、曲がりが軽度の場合は、まず定期的にチェックする「経過観察」が標準的な選択になります。これは「何もしない」という意味ではなく、進行リスクを慎重に見極めるための医学的判断です。しかしこの数カ月の「経過観察」中に大きく進行してしまったケースも散見するため、お子様に対する姿勢のチェックを注意して実施されることをお勧めします。経過観察中に側弯進行がご心配な方は、ご相談受けつけております。お気軽にお問い合わせください。

東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター

 問い合わせ:info@physiocenter.jp

TEL:03-6402-7755

担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田
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