腰痛や首の痛みで整形外科を受診すると、「筋力が落ちていますね」「ストレートネックですね」
「猫背気味ですね」といった説明を受け、「背中を伸ばす」「顎を引く」「左右に偏らないように」など、姿勢を意識することやストレッチ、筋力トレーニングを勧められることはよくあります。
つまり、姿勢を整えるために体を動かすことは、一般的な整形外科診療やリハビリテーションでは自然な流れです。
ところが、側弯症と診断され、「経過観察」と言われた場合には、
「特に体操は指示されなかった」、「様子を見ましょうと言われただけ」という経験をする方も少なくありません。これは、「体操が意味がないから」ではなく、国内の医療の仕組みや考え方による理由が関係しています。
側弯症に対する体操は、
「背筋を鍛える」「姿勢を良くする」といった一般的な運動とは少し性質が異なります。
実際には、
・どの方向に曲がっているか
・どの部分をどう修正するか
・呼吸や体の使い方をどうするか
などを一人ひとり評価したうえで行う、専門的な運動指導が必要になります。
このような体操は、
・専門的な知識を持ったセラピスト(例:シュロス側弯症セラピストなど)
・ある程度の時間(3回/週~、30分/回~)
・継続的な指導(成長期が終了する17‐18歳あたりまで)
が必要になるため、すべての医療機関で簡単に提供できるわけではないのです。専門的な体操(例:シュロス側弯体操など)について、ご相談をご希望の場合は、フィジオセンターまでご連絡ください。
東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター
問い合わせ:info@physiocenter.jp
TEL:03-6402-7755
担当:理学療法士(シュロス側弯症セラピスト) 大田